【欲に囚われてしまった時に読むための本】
どうも、【勝ち方研究所】所長のあきらです!
今回の研究テーマはこちら↓↓
『負けない技術~20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」~』(桜井章一著、講談社+α新書)です!!
この本を研究テーマに選んだ理由、それは端的に【負けない】=【勝つ】に結びついたから(笑)
【勝ち方研究所】と名乗っているので、やはり直結したタイトルの本にはついつい目が行ってしまいますよね(;^_^A
また、私の好きな漫画で『哲也~雀聖と呼ばれた男~』で麻雀を少し知っていたのも大きいですね!
また、タイトルにも疑問がありました!
現代の風潮からして『勝つ技術』の方がインパクトあって売れそうじゃないですか??
それなのに『負けない技術』って!なんとなくネガティブなイメージがありますし!
なぜ『負けない技術』なのか?
なぜ、20年間も無敗でいられたのか?
この本の内容を見ていきましょう!!
【勝つ】と【負けない】の違いとは?
そもそも【勝つ】と【負けない】の違いは何なのでしょうか?
普通なら、
「【負けない】=【勝つ】じゃないの?」
と思いますが、雀鬼に言わせるとこの2つには大きな違いがあります!それは、
本能からくる自然なモノか欲望にまみれたモノか
の違いです!
雀鬼曰く、【勝ちたい】という気持ちは欲望と一緒で限度が無く、それを達成するために汚い手やずるい手を平気で行ってしまう!
また勝ち方にも問題があり、相手を必要以上に際限なく叩きのめしてしまう所があるというのです!
一方、【負けない】という気持ちは人間の”素”の部分、本能に近い姿勢で、相手を追い込む必要もなく、限度が生じると!そこには満足感や納得感が生じるのだと!
この【勝ちたい】という姿勢の弊害、自分にも経験があります。
学生時代、テニスの大会で「どうしても勝ちたい!!」と思い過ぎて、自分に有利なジャッジをしてしまったことがあります。。。
後にも先にもその試合のみ(だと信じたい)なのですが、未だに自分が許せないくらい悔やんだ試合です。。。
あの試合で後悔もせずに「勝てば官軍」の思考に囚われていたら、確実に同じことを続けていたと思います!
また【勝つ】ために身に付けた力は厚化粧と同じで、その人の弱い部分を隠すためだけの醜い力だとも語っています!
本書ではこのように、【勝ちたい】という思考に囚われることの危険性を序盤でしっかりと書かれています!
この時点で目からウロコな部分が多々あるのですが、次からは雀鬼が語る【負けない技術】のコツを見ていきましょう!!
【負けない技術】を身に付けるために
本書から私が選んだ【負けない技術】を身に付けるために行う行動は次の3つです!
- ”型”にこだわらない
- 不得意を作らない
- 自然から学ぶ
一つずつ見ていきましょう!!
”型”にこだわらない
一つ目は『”型”にこだわらない』です!
ここでいう”型”とは、空手などの武道の型や自分の得意技・必勝パターンのことです!
”型”や自分のスタイルを持つこと。これ自体、時には強みになると認められているのですが、雀鬼は
「”型”にこだわりすぎると変化についていく柔軟性を欠いてしまう」
と戒めています!
この本を通して、雀鬼は柔軟性の大切さを説いています!
人を取り巻く状況や環境は常に変化している。その変化にいかに対応するか?それが勝負の分かれ目となるのだと!
これ、むちゃくちゃ身に染みたのですが、よく自分のやり方やこだわりを持ちすぎて失敗することがあったんです!
自分が初めてテニスの県大会の本戦に出られたとき、
「このまま同じ練習を続けていればもっと勝てる!!」
と考え、同じ練習を続けていたのですが結局そこのレベル止まり。。。
自分が戦うレベルも変わったし、今の自分のレベルも変わっているのに練習内容を変えなかったせいで欲しい成果を得られなかったんですよね(;^_^A
本書でも柔軟性を欠くことで視点すらも固くなってしまい自滅する、というような話もありました!
特に私は自分の得意パターンというか、自分なりの必勝法みたいなのにこだわりすぎるので、
”柔軟性を持って物事に臨む”
という姿勢を持ちたいと感じました!
不得意を作らない
2つ目は『不得意を作らない』です!
世間でよく聞く成功法では、
- 自分の強みを生かそう
- 得意を伸ばそう
ということが強調されています!
私がメディアに触れてとても共感した、『現代最強マーケター』と呼ばれる盛岡毅さんも、
「強みを生かそう!その強みが弱点を隠してくれる」
といった事をこの本で述べられていました↓↓
なので、『不得意を作らない』という教えに凄く興味を持ちました!
雀鬼はこれを”流れ”に例えて表現しています!
「得意というのは”良い流れ”なので放っておいても問題ないが、不得意というのは”悪い流れ”だから放っておくととんでもないことになる」
”流れ”という概念は運が関係する勝負(ギャンブル)やスポーツの試合などで、
「今は良い流れが来ている」や「悪い流れだから今は耐えよう」
というような抽象的なものを指します!
裏麻雀の世界で生きてきた雀鬼にとって流れは非常に大切にしている概念でしょう!
なので、悪い流れである『不得意』は直した方が良いという結論なのだと思います!
また、「得意を伸ばす」という考えは【勝ちたい】の延長にある考えで、【勝ちたい】という姿勢の危険性は先ほど述べた通り!
他に雀鬼が考える不得意を直すメリットとしては、
- 不得意を直すと得意も伸びる
- 不得意を直す方が面白い
- 部分的に伸ばすより全体的に伸ばした方が人間的な成長につながる
といった事を挙げられています!
私もテニスではオールラウンダー思考で、弱点を消した方が良いと考えています!が、最近実力をつけている仲間は自身の長所を伸ばすタイプのプレイヤーで、その活躍を見るたびに
「私の取り組みは間違っているのか?」
と不安になっていました!世間的な成功法でもこちらが民意を得ているのでえいきょうされていたんですよね(;^_^A
このアプローチもある、と一流の方が言ってくれているのは励みになりますね(^^♪
自然から学ぶ
最後は『自然から学ぶ』です!
ここまで見てきて、雀鬼は
- 人間の”素”に近い本能的な部分を重視している(負けない姿勢)
- 柔軟性を大切にしている(こだわらない姿勢)
- 流れを捉えることを重視している(不得意を作らない姿勢)
というのが私の感想です!ざっくりとまとめると、
知識や偏見で固くならずに、本能的な部分で流れ(変化)を柔軟に捉えること
を非常に重要視しているのです!(違ってたらごめんなさい<(_ _)>)
そして、これらの感覚を磨く一番の師が『自然』なんです!
雀鬼はよく『自然』の中へ遊びに行くのです!
自身が開催している『雀鬼会』というグループで海へ行き、メンバーと魚獲りゲームをする下りが紹介されています!
その中で雀鬼が一番最初に魚を見つけられるのですが、
「岩などに擬態している魚を感じること、違和感に気付くことが大事」
だというのです!
その違和感に気付くために常に五感を研ぎ澄ませなければならない。その練習の場として『自然』が最適だと!
この発想は私には一切なかった所です!
日々、仕事に追われていると『自然』に目を向けることが少なくなります!
その上、自分がしたいこともやろうとなると『自然』を楽しむということをすっかりと忘れてしまったなと感じます!
しかし、忘れてしまった『自然』の中にこそ大事なものが含まれている。
『自然』へ目を向けることを少し取り入れるのも良いかもしれません。。。
今回の学び
今回の学びとしては、
『柔軟性』
この一言かなと!
いや、ちょっと今までの本と違ってテイストが異なりすぎているので一言でまとめるのが難しいんですよね(;^_^A
雀鬼も、
「若いころは【勝ちたい】という姿勢でやってきた」
と本書で書いていたので、もしかしたら【勝ちたい】という道を進み続けた後にしか到達できない境地なのかもしれません!!
しかし、先人の歩みを知れるのが本の良い所!
少しでも取り入れていかなければ!
取りあえず私は、
「体も思考も固いので柔軟性を取り入れよう」
くらいの所から入ろうと思います(笑)
最後に
いかがだったでしょうか?
『負けない技術~20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」~』(桜井章一著、講談社+α新書)
世間的な成功本とは違った角度から、勝負に対する考え方を教えてくれるこの本、興味深くドンドン読み進められることができました!
私としては他にも、
- 格好よく負けることを意識する
- 確証を求めない強さ
- 敵はいない
など、刺さる所が多くありました!
文庫本でお手軽に読めるので、是非とも読んでもらいたい一冊だと思います!
『強みを生かす』のような現代でもてはやされている教え方とは違う考え方も持っている、というのが柔軟性を持つための第一歩かもしれませんね!
これからも色々学んで【負けない】力を身に付けていきたいと思います!!
それでは(@^^)/~~~
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