どうも、あきらです!
2024年も残すところ1か月ちょい!
まじで「もういくつ寝るとお正月~♪」状態!
今年も彼女出来なかったorz
私事の報告は置いといて(;^ω^)
2025年の大河ドラマの主人公、ご存じでしょうか?
2024年は紫式部と学生の頃にも習うメジャーな人でしたが、2025年は違います!
「蔦屋重三郎」という方です!
聞いたことも見たことも無い名前(;^_^A
たまにこういう人物がピックアップされるのが大河ドラマの面白いところですよね!
NHKの予告ホームページを見ると、
ちょっと面白そう(^^♪
そこで今回は蔦屋重三郎について調べてみました!
蔦屋重三郎とは
蔦屋重三郎は、貧しい庶民の子として生まれ、幼くして両親と別れます。
その後、吉原(花魁さんとかがいる花街)の親戚の家に引き取られ、吉原で得た知識を基に出版業で成功!
江戸のメディア王として注目を集めました。
幼少期
寛延3年(1750年)に吉原にて生まれるが、7歳の頃に両親が離婚。
その後、吉原で盛業だった親戚に引き取られ育ちます。
「蔦屋」というのは引き取ってくれた親戚・喜多川氏の屋号です。
本名は喜多川柯理(きたがわからまる)、通称が重三郎です。
※ちなみに現在知られている本屋である「蔦屋(TUTAYA)」とは直接的な関係はなく、創業者の祖父の屋号が「蔦屋」であったことと、蔦屋重三郎にあやかろうということで、「蔦屋(TUTAYA)」になったと言われています。
吉原の街で育ったことで重三郎のビジネスが花開くことになっていきます。
青年期
重三郎の青年期は田沼意次が政治の実権を握っていたころです。
田沼政治が上手くいき江戸の町は好景気に沸いていましたが、同時に天災も多く食べ物に困った人たちが打ちこわしや一揆を行うなど、非常に不安定な時期でした。
この辺は歴史の授業で習った通りです。
23歳の重三郎は吉原遊郭の入り口にあたる吉原大門の近くで親戚から店先を借りて本屋をオープンさせます。
これがメディア王となる第一歩!
商品は「吉原細見」!
吉原細見は吉原遊郭のガイドマップみたいなもので、遊郭ごとの遊女の名前や費用をメインに載せていました。
吉原で過ごした日々を武器にしたのは、現代のビジネスにも通用する考え方ですね。
改訂版が出るなど売れ行きも良く、順風満帆に見えるが満足しない重三郎!
次の一手を放ちます!
それが「細見改め」という取材スタッフになること!
当時、細見は老舗大手の本屋が編集から出版までを一手に握る寡占産業でした。
その大手本屋に入り込むことでさらなる飛躍を遂げます!
細見にとって遊女リストの充実が肝!
最新で詳細な情報を収集できるかが売れ行きに直結します!
そのため、誰でも「細見改め」になれるわけではありません!
重三郎は小さいころから吉原で育ち、吉原に親戚もいる身!
遊郭側も無下にはできない存在です!
その利点を最大限に生かし、細見改めの仕事をしっかりと果たします!
23歳で細見に関わってから、わずか3年後の26歳。
さらなる転機が訪れます。
細見を牛耳っていた本屋の不祥事が発覚、それが大問題となりました。
重三郎はこれを見逃さず、本屋の失態をついて吉原細見の版元になります!
版元になるだけでなく、細見も今までのものよりバージョンアップさせ、市場を席捲!
- サイズを大きくし、見やすくする
- サイズが大きくなった分、情報量を詰め込める
- 情報量を詰め込んだ分、ページ数が減る
- ページ数が減った分、コストが下がる
- 下がったコストで、売値を下げる
顧客の満足度を高め、吉原細見で一財産を築いた重三郎。
次の目標はエンタメ本を扱う「地本問屋」でした。
この頃の本屋は書物を売るだけではなく、出版から取次など幅広く行っていました。
そして本の種類は2種類あり、
- 神仏需、古典、歌書、学問などの高尚な書籍
- 草紙、子ども用・大人用の娯楽本、細見などのエンタメ本
それぞれに住み分けがあったのです。
- 高尚な書籍は「書物問屋」
- エンタメ系の書籍は「地本問屋」
ちなみに「地本問屋」の地には、
「文化の中心である上方(大阪)から遠く離れた”地”方」
といった意味が込められており、書物問屋からは格下扱いされていました。
にもかかわらず、重三郎は地本問屋の株を手に入れ権利を得ます。
そこで行ったのが、重三郎が目をかけた戯作者にエンタメ全振りの作品を作らせて送り出すことでした!
ナンセンス・滑稽・おちょくり・悪ふざけなどなど…
粋や通といった江戸ならではの感覚を作り上げていったのです!
化政文化(江戸後期の町人文化)の礎を築いたのではないでしょうか?
重三郎は人の才覚を見抜く嗅覚にも優れており、才能ある人たちの本を世に送り出し、ヒットさせていきました!
社会や日本史の授業で出てきた名前も多く、
- 喜多川歌麿
- 東洲斎写楽
- 歌川広重
- 曲亭馬琴
- 十返舎一九
- 葛飾北斎
など著名人多数!
こりゃメディア王と呼ばれるわな(;^ω^)
順風満帆に見える重三郎の人生ですが、転機が訪れてしまいます。。。
田沼意次の失脚
エンタメ系の本で一世を風靡できたのは江戸の町が栄えていたからです。
しかし、金権政治での腐敗や先に書いたような天災のお陰で江戸の町は徐々に混乱に陥ってしまいます。
田沼意次に代わり、新たに政治の実権を握ったのが、
寛政の改革でご存じの松平定信です!
白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき
と言われるほど、質素倹約に努めた松平定信!
その余波は重三郎にも襲い掛かります!
江戸が倹約ムードに包まれたため、吉原が下火に!
主力の一端を担っていた細見の売れ行きが鈍ります。
それだけでなく、エンタメ本の作家が続々と退場していく始末。
極めつけは出版した洒落本が原因で財産の一部没収!
中には財産の半分を持っていかれたとの説もあるほど!
そら田沼恋しいわ(;^ω^)
困難に見舞われながらも商魂たくましく最後まで蔦屋を守りますが、江戸の流行り病である脚気で亡くなります。
享年47歳!
脚気はビタミンB1不足で起こる病で、偏食をすると起こりやすくなります。
現代でもかかる危険があるので、バランスのいい食事を心がけましょう(;^ω^)
重三郎の死後は番頭の勇助が「蔦屋重三郎」の名前を継ぎ、四代目まで続きました。
まとめ
今回の大河ドラマの主人公のことは一切知らなかったのですが、ビジネスが物語の主軸になりそうなので、非常に楽しみです!
特に僕は自由を求めて副業をチマチマしているので余計に(;^ω^)
今回は簡単に蔦屋重三郎をご紹介しましたが、軽くバックボーンを知っておくことで、大河ドラマをより深く楽しめると思います!
来年の楽しみが一個増えましたね(^^♪
それでは(@^^)/~~~
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